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撮る前にチェック

トイカメラとはいえ、知っておいたほうがいい基礎知識がいくつかあります。

「取説なんか読まない!実際に使って覚える」っていう人はそれぞれのカメラの具体的な使い方に進んでください。

このページでは、
・シャッタースピード
・絞り
・被写界深度
・フィルムの種類
・ISO
を簡単に説明していきます。

撮る前にチェック イメージ写真

シャッタースピード

カメラにはフィルムに当たる光の量を調整する仕組みが2つあります。シャッターと、このあと説明する絞りです。

シャッターが開いている時間のことをシャッタースピードといい、1/250などの数字で表されます。

普通のカメラでは、1秒を基準に2倍または1/2倍となるように(1段刻み)数字が刻まれていることが普通です。

高機能なカメラでは、1/2段、1/3段刻みでの調整ができるものもあります。

走っている人を止めて撮るにはだいたい1/250秒ぐらいが必要といわれます。

また、カメラによってはB(バルブ)というシャッターを押している間だけシャッターが開いている状態にできるモードが存在することもあります。

トイカメラはこのあたりは実はかなりアバウトです。一番幅が広いと思われるSMENAでさえ1/15秒~1/250秒の5段階となっています。

HOLGAなどほとんどのカメラではシャッタースピードは固定となっていますがHOLGAのようにB(バルブ)との切り替えスイッチが付いているものもあります。

一眼レフのシャッタースピード調節ダイヤルの写真
一眼レフ(New FM2)のシャッタースピード調節ダイヤル。1段刻みになっています。
HOLGAのバルブとノーマルの切り替えスイッチの写真
HOLGAの底面についている、B(バルブ)とN(1/100秒)の切り替えスイッチ。

絞り

フィルムに当たる光の量を調整するもう1つの仕組みが絞りです。

レンズに何枚かの羽根(右写真参照)がついており、中心の穴の面積を変えることでレンズを通る光の量が変わるようになっています。

この絞りの刻みもシャッタースピードと同じように1/2段、1/3段刻みでの数字も存在しますが、トイカメラでそこまで使えることはないといっていいでしょう。

使うのは1段刻みの数字で、これは丸々暗記してしまったほうがいいと思います。

f1.0を基準にf1.4、f2、f2.8、f4、f5.6、f8、f11、f22、f32となっています。

実際に絞りが変更できるトイカメラはLOMOやSMENAなど一部で、トイカメラを使う限りはあまり使うことはありません。ただこれを覚えておくと表現の幅が広がりますので覚えて損はありません。

ただトイカメラでこの範囲すべてが使えることはなく、f2.8~f22の間を覚えておけば困らないはずです。

LOMOの絞り調節レバーの写真
LOMOの絞り調節レバー。一番下の赤字で書いてある「A」はオートです。
一眼レフのレンズの絞りの写真
一眼レフのレンズの絞りを見てみると絞りがどんなものかがよく分かります。
絞りの変化のイラスト
絞りの変化をイラストにしたもの。絞りを絞る(数字が大きくなる)ほど、真ん中の穴が小さくなって、レンズを通る光の量が減ります。

被写界深度

絞りにはもう一つ大事な役割があります。それがこの被写界深度(ひしゃかいしんど)です。

ひと言でいえば「ピントがあってみえる範囲」です。

絞りを絞る(数字を大きくする)と被写界深度は深くなり、絞りを開ける(数字を小さくする)と被写界深度は浅くなります。

この被写界深度、絞りだけではなくレンズの焦点距離によっても変わってきます。28mmのような広角レンズではそれほど絞りを絞らなくても深い被写界深度を持っています。

これに対し、望遠レンズではかなり絞ってやらないと被写界深度は浅くなります。

被写体にはピントがあっていて背景をうまくボカした写真を撮りたい場合には、望遠レンズを使って絞りを開けてやればいいということになります。

  • f2.8で撮った写真
  • f11で撮った写真

一眼レフで絞りを変えて撮り比べたもの。左がf2.8、右がf11です。右の方が被写界深度が深くなっているのが分かります。

フィルム

ひと口にフィルムといってもいろいろな種類があります。

まず
・カラーネガフィルム
・モノクロネガフィルム
・カラーリバーサル(ポジ)フィルム
・ポラロイドフィルム
などがあります。
また、複数のサイズ(フォーマット)が用意されており、
・110(ワンテンフィルム)
・35mm(135)フィルム
・ブローニー(中判)フィルム
などがあります。

カメラによって使うことができるフォーマットは違います。

110フィルムとブローニーフィルムは慣れていないと間違えて買ってしまうこともあります。

また、ブローニーフィルムには120と220という2種類のもの(撮れる枚数が違う)があります。

トイカメラで使うのは通常120です。ここも間違って買うことがないように注意したいポイントです。

自信がない人はカメラをお店に持っていって相談するといいでしょう。

HOLGAなど、カメラによってはアダプターを使うことによって複数フォーマットのフィルム(ブローニー(120)と135など)に対応可能なものもあります。

35mmフィルムは「街の写真屋」みたいなお店を含めて日本全国どこでも手に入ると思いますが、110フィルムとブローニーフィルムはそこそこ大きなお店でないと手に入らなかったりします(都内だとビックカメラとかヨドバシカメラなど)。

カラーネガ、モノクロネガ、カラーリバーサルフィルムの比較写真
上からカラーネガフィルム、モノクロフィルム、カラーリバーサル(ポジ)フィルム。カラーネガフィルムとモノクロフィルムはプリントしたりスキャナーでスキャンして使います。
フィルムサイズの比較写真の比較写真
35mmフィルム(左)、110フィルム(中)、ブローニーフィルム(右)、ポラロイドフィルム(FP-100C)(奥)を並べて撮ったもの。110フィルムとブローニーフィルムの箱は形がよく似ています。

ISO

ISOはフィルムの感度を表す数字で「イソ」と呼びます。

フィルムの感度には種類が2つあります。公称感度と実効感度です。

フィルムにはそれぞれISO400というような数字が書かれていますがこれは公称感度です。

ところが実際には「このフィルムはもうちょっと感度が高い」というような場合があり、これが実効感度と呼ばれます。

たとえばポラロイドフィルムの一種、富士フイルムの「FP-100C」は実効感度が160前後あるといわれます。

ISOは数字が大きくなるほど感度が高くなり、25、50、100、160、200、400、800、1600、3200、6400などがあります。

感度が高くなるほど暗いところでも手ブレせずに撮れるなどのメリットはありますが逆にフィルムの粒子の荒れが目立つようになります。

トイカメラでは160、200、400あたりを使えばいいと思います。

フィルムのパッケージに書かれているISOの数字の写真
フィルムのパッケージにはISO400などというように必ず数字が書いてあります。LOMOなどフィルム感度が設定できるカメラでは、ダイヤルを回してこの数字に合わせます。

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